ピクノジェノールは女性特有の悩みに働きかける成分

ピクノジェノールは、フランス海岸松(かいがんしょう)という特別な松から抽出される天然の物質です。この松はフランス南西部に自生している松ですが、非常に生命力が強いことが知られています。そのたくましさは樹皮の「厚さ」にも表れていて、日本の松が1cmほどの厚さなのに対して、フランス海岸松は4cmもの樹皮に覆われています。

そんな力強いフランス海岸松から抽出されるピクノジェノールにも、当然さまざまな効果が期待できます。詳しくは後で述べますが、とくに女性特有の悩み(生理痛やPMS)に対して有効に働くと考えられています。

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1.ピクノジェノールの作用

ピクノジェノールの作用でもっとも注目されているのは、血管・血流に対するものです。もう少し具体的に言うと、血管に老廃物が蓄積するのを防いで、体のめぐりを良くするという作用です。国際的にもこの点で高い評価を受けていて、アメリカでは循環器系の不調に対してピクノジェノールを摂る人も少なくありません。

私たちの血管は、体のすみずみに栄養素や酸素を運ぶ役割がありますが、それ以外にも「不要になった老廃物を運び出す」という役割も持っています。しかし、何らかの理由で老廃物をスムーズに運べなくなると、老廃物が血管の内部に堆積することになり、その分だけ血管がせまくなります。

イメージとしては、鉄パイプを想像してみると分かりやすいと思います。

鉄パイプの内部にサビが溜まると、サビ付いた分だけ内部が細くなりますが、それと同じようなことが人間の血管でも起こりえるわけです。

老廃物のせいで血管がせまくなると、からだ全体の細胞が悪影響を受けることになります。なぜなら、老廃物の厚い壁にさえぎられて、栄養と酸素が行き渡らなくなるからです。その結果、細胞や組織が正常に機能できなくなり、さまざまな体の不調が現れてきます。

そんな怖い血管の老廃物に対して、ピクノジェノールは強力な排出作用を持っています。詳しいメカニズムは判明していませんが、ピクノジェノールの主成分「プロアントシアニジン(OPC)」に、血管内の老廃物を取りのぞく働きがあると考えられています。

2.ピクノジェノールの効果とは?

ピクノジェノールに期待できる効果は次のようなものです。

  • 生理痛を軽減する
  • PMSの症状をやわらげる
  • 肌の柔軟性と弾力性を保つ
  • ADHDを緩和する

以下、この4点について詳しく述べていきます。

生理痛を軽減する

生理の始まりと同時に、腰や下腹部などに激しい痛みが現れる生理痛。8割以上の女性が、その痛みに悩んでいると言われています。また、そのうちの2割は、治療が必要なほどの痛みをともなう「月経困難症」という統計もあります。

生理痛の原因はさまざまですが、そのひとつはプロスタグランジンという物質が大量に分泌されることです。この物質が分泌されると、子宮が締まって月経血が押し出されます。つまり、月経をスムーズにするためにプロスタグランジンは分泌されるのですが、この物質は陣痛のような痛みを引きおこす作用も持っています。

身体のめぐりがいい人は、何もしなくても月経血をスムーズに排出できるため、プロスタグランジンはあまり分泌されません。その反面、めぐりが悪ければこの物質が大量に分泌されて、強烈な生理痛がもたらされることになります。

しかし、すでに述べたとおり、ピクノジェノールには血管の老廃物を取りのぞき、体のめぐりをスムーズにする作用があります。この作用のおかげで月経血が排出されやすくなるため、プロスタグランジンの過剰分泌が抑えられます。その結果、生理痛の軽減につながるというメカニズムなのです。

PMSの症状をやわらげる

また、ピクノジェノールは生理痛以外にも「女性特有の悩み」に効果を発揮します。そのひとつがPMS(月経前症候群)です。

PMSは、月経の1~2週間前に発生する身体的・精神的症状のことを指しますが、その症状は100種類以上もあると言われています。「甘いものが食べたくなる」「食欲が急激に増える」という人もいれば、「無性にいらいらする」「急に泣きたくなる」という精神面の変化が目立つ人もいます。

そんなPMSの対処法として、欧米ではピクノジェノールを使用するケースがあります。なぜピクノジェノールがPMSに有効なのか、詳細はまだ判明していません。ただ、生理痛を軽減するときと同じで、身体のめぐりを良くする作用が関係しているようです。

肌の柔軟性と弾力性を保つ

ピクノジェノールは、コラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)を抑制する働きがあります。分解酵素の活動を抑えられれば体内のコラーゲンを保持できるため、肌のハリにつながります。最近では、この効果を期待してピクノジェノールを使っている方が多いようです。

ちなみに、人間の肌を構成しているタンパク質のうち、約30%はコラーゲンで占められています。コラーゲンは細胞同士をつなぐノリのような役割を持っていて、肌の弾力性や柔軟性を保つためにはコラーゲンの量を減らさないことが何より大切です。

また、コラーゲンを生成するときにはビタミンCが必要不可欠なのですが、ピクノジェノールにはビタミンCの働きを向上させる効果があります。そのため「肌のハリを維持するだけでなく、もっと良くしたい!」という場合は、ビタミンCとピクノジェノールのサプリを組み合わせるのもオススメです。

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ADHDを緩和する

最近の研究では、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とピクノジェノールの関連性も示唆されています。

ADHDは小児の3~5%に見られる行動障害のひとつで、「授業に集中できない」「集団行動をとれない」といった症状が現れます。今のところADHDの原因は判明していませんが、脳の中枢神経に何らかの問題を抱えている可能性が高い、と考えられています。

アメリカでは、ピクノジェノールを使ったことによって、ADHDに対して一定の改善効果がみられたという臨床結果があります。血管の老廃物を取り去るピクノジェノールの作用が、脳内の血管に働いたのではないか?と推測されています。

医学的科学的な確証はまだ得られていないので、過度な期待はしないほうが無難ですが、ひとつの選択肢として検討してみる価値はありそうです。

3.ピクノジェノールのサプリメント

メーカー選び方と比較表

ピクノジェノールの成分は、ホーファー・リサーチ社というスイスの会社によって規格化されています。そのため、ピクノジェノールという名称が付いている限り、どのサプリメーカーのものを選んだとしても、その成分自体に違いはないと考えられます。

ただしピクノジェノールは天然の成分なので、サプリメントを製造する過程で劣化してしまう可能性が無視できません。そういう意味では、あまり聞いたことのないメーカーのサプリや安すぎる価格で販売されているものは、品質面で信用できないのも事実です。

そのため、下記のサプリメント比較表では知名度のあるメーカーのサプリを厳選して載せています。

基本的に、ピクノジェノールのサプリメントは価格が高いです。その中ではアメリカの有名メーカー(NOWやヘルシーオリジンズ)のものは比較的リーズナブルです。

サプリメントに馴染みのない方からすると「海外メーカーのサプリって大丈夫なの?」と心配になる方もいると思いますが、アメリカは日本以上に厳しい品質検査が行われています。また、アメリカのサプリメーカーの中でもNOW社とヘルシーオリジンズ社は有名どころなので、品質にも問題ないと思います。

副作用と注意点

ピクノジェノールの安全性は、フランスやドイツ、アメリカ、日本など多くの国によって確認されています。今のところ、重大な副作用が発生する可能性は低いという結果が出ています。

ただし、ピクノジェノールは天然成分ですので、体質によってはアレルギーに似た症状(たとえば発疹)が出ることがあります。

天然成分というと安全なイメージがあるかもしれませんが、さまざまな成分が組み合わさっているため、体質に合わないケースも少なくありません。とくに、ピクノジェノールは40種類以上もの成分から構成されているので、単一の成分でできているサプリメントよりも身体に合わない可能性は高くなります。

そのほかには、ピクノジェノールを飲んだことによって胃もたれや胃の不快感を感じる人もいますが、ほとんどの場合、摂取量を減らせば解決するようです。

摂取量の目安は「体重1kgにつき1mg」

ピクノジェノールの摂取量は、体重1kgにつき1mg(一日あたり)というのが目安です。たとえば体重が50kgなら、摂取量目安は50mgということです。

この目安は、日本やアメリカ、フランスなどで行われてきたピクノジェノールの臨床試験に基づいていて、健康維持のために適した量と考えられています。

ただ、ピクノジェノールのサプリメントは1粒で25mg~30mgというのが多いので、体重によっては切りのいい摂取量にならないこともあります。そういう場合は、少し多めに摂って調整してもOKです。

たとえば、先に挙げたNOW社のものだと1粒30mgですが、体重50kgの方なら2粒(60mg)くらいがちょうど良いはずです。
※ あくまでも目安量なので、あまり神経質になる必要はありません。

ちなみに、ピクノジェノールは摂取量の上限が定められていません。臨床試験では、一日あたり150~300mgも摂取するケースもあります。

ただ、特別な理由がないかぎり「体重1kgにつき1mg」という量から大幅に逸脱するのは避けたほうが賢明と思います。また、一日の量を増やすよりも、3か月は使い続けるという「継続性」のほうが重要です。

摂取タイミングはいつでもOKだけど……

通常、摂取タイミングによってサプリメントの成分は吸収率が大きく変わります。たとえば、日本でも大人気のコエンザイムQ10の場合、食後は吸収されやすい半面、空腹時は吸収されにくくなったりします。

しかし、ピクノジェノールは他のサプリメント成分と異なり、いつ飲んでも吸収率が悪くなることはありません。食前でも食後でも、好きな時間に摂ってOKです。

ただし、ピクノジェノールの体内濃度を高く保つために、一日2回以上に分けて飲むのがポイントです。なぜなら、摂取したピクノジェノールは約12時間たつと有効成分の半分が体外に排出されてしまうからです。

半日経過して濃度が落ちてきた頃に、もう一度飲んで有効成分を補充すれば、ピクノジェノールの効果も発揮されやすくなります。このことを考えると、朝食と夕食のタイミングに合わせて摂るのがベストと言えます。

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